2015年1月22日に発売された、レジェンドオブレガシーというゲームが先日1周年を迎えました。なんとなく、1周年記念にいろいろとお祝いコメントやイラストを拝見して、レジェレガについてちょっといろいろ書きたいと思い立ち。
昨年の1月下旬といえば、Twitterがだいたいゼスティリアで盛り上がってる中、ぽちぽちと一人でレジェレガをやってたのを思い出す。 ゲームの内容的には、アヴァロンという幻の大陸を冒険する、端的にいえばそれだけです。ボイスもないし斬新なシステムがあるというわけでもない、シンプルなRPGです。ただしクイックセーブを忘れると死ぬ。
私としては、あまりシビアなバランスのゲームをやったことはないし(戦闘難易度はわりと高いと言われる)、レジェレガの前身と言われるサガシリーズもやったことないし、でもただゲーム全体に漂う雰囲気が好き、というそれのみに尽きる。冒険する、というのは巡る、歩くということで、ただその場所を見て回って、歩いているだけで楽しい、そんなゲームだと思う。個人的には岬の廃村という場所がお気に入りで、ゲーム的には進行が過ぎたら特になにもない場所なんですが、よく遊びに行って眺めを楽しんだりしてました。
また、音に対するこだわりがすごくて、音楽から足音、風の音まで作りこんである。臨場感を感じるというよりは、雰囲気にじんわり浸れるという感じ。特に氷の上を歩くときの音がカツカツカツ、ととても心地よい響きで大のお気に入り。意味もなく歩き回って足音を楽しんだりしてました。
ただ、このゲーム、そんなに世間の評価は芳しくなく、私も全力で人におすすめできるかと言えばうううううんんんってなってしまう。正直に言えば……。戦闘はいろいろ難しいし不親切だしストーリーもそんなにない。いろんな意味で人を選ぶゲームだと思っている。
でも、この前の22日、レジェレガ1周年記念のイラストや愛あるコメントの数々を見て、とてもほっとしたというか、ああよかったなあと。やっぱり自分の好きなゲームが愛されてるのを見るのは本当に嬉しいことだと改めて実感しました。
(ここからあまりレジェレガと関係ない話)
あまりメンタルが強いほうではないので、好きなものに対する批判的意見とかを見るとあっさりダメージくらったりするのは日常茶飯事だったり。逆に誰かの好きなものへの想いを目にして幸せな気持ちになったりすることもある。
そんな中で、自分も好きなものへの想いを発信していくのは大切なことなのかもしれないと。そして想いを語りたいという原動力は、もちろん素敵な作品に心打たれた衝撃であるんだけど、この作品を好きでい続ける一人になりたい、覚えている一人でありたいという熱から来るものでもある。この気持ちを持ち続けて残していくことが、好きなものが続いていくことにつながるんじゃないかという希望と願望。覚えている人がいるということは生きているということで、それって大きいことだよなあと思ったのです。
作品について語るたび、なんとなく去年からぼんやりそんなことを考えてはいたけど、レジェレガ一周年ではっきり言葉にして思い直すきっかけができたのでよかったです。ありがとうレジェレガ。
後半とてもぼやっと恥ずかしい感じになってしまったかもしれない。そういえばこれ2016年一発目の記事でしたね……あけましておめでとうございます(いくらなんでも遅すぎ)
記憶しておける人になりたいですね。でも全部覚えておくのは無理なので、書き残しておければいいなと思います。こんなふうに大したことでないことを。
「レジェンドオブレガシー」は、ゲーム業界がソーシャルゲームに 市場の流れが完全に傾いたタイミングに、あえてコンシューマで、 完全新作のRPGを出す、ありえないチームで、なぜかフリューが。 という、一見すると不思議なタイトルです。
— レジェンド オブ レガシー (@legacy_3ds) 2016, 1月 22
しかも、キャラボイスも無し、タイアップ無し、コラボ無し、 ダウンロードコンテンツ無し、という横の展開を組み込まない、 ゲーム単体で完全に独立したある種、昨今のトレンドとは逆行した、 企画としては通常成立しないであろう方針をとりました。
— レジェンド オブ レガシー (@legacy_3ds) 2016, 1月 22
という感じで、ゲーム業界の激しい市場の流れの隙間を縫って世に送り出せた、一風変わったゲーム作品ですが、一周年のこの場をお借りしまして、本作をお買い上げ頂いた皆様、並びにレガシー開発関係者の皆様、そして、この一年間温かいご声援をかけ続けて下さった皆様に、心よりの感謝を申し上げます。
— レジェンド オブ レガシー (@legacy_3ds) 2016, 1月 22
レジェンドオブレガシー公式アカウントの一周年お祝いコメントの一部。昨今のトレンドと逆行してるところが逆に私は好きになりました。続編という形でなくても何か次があればいいなあ。