Saint Bleu

Don't you ask yourself, ”Can this be?”

一年の箱を閉じるまで

今年もなんか終わりってやつを迎えるらしく、へー今年って終わるんだーみたいな気持ちになっている。同時に何か重大なものを手放すような緊張感にもおそわれている。落ち着け。

めちゃくちゃいろいろあった2023年を、作品の記憶や、今年やったことからフワッと適当に振り返るだけの記事です。(それぞれの作品のフワッとネタバレなどあるかも)
毎年やってるからやらないと……という義務感がすっかり生まれてしまった。がんばれ。

 

アーシャのアトリエ


秋くらいに怒涛の予定で体調がオワになり1週間くらい寝込んでたあいだにSwitchでドワっとやった。アトリエシリーズエスカ&ロジーを昔ちらっとやって、途中で止まってたのが今年勢いで黄昏シリーズSwitch版を買ってしまった。黄昏シリーズの雰囲気自体はとても気に入ってたので。

アーシャがとにかく可愛い。声も可愛い。天然だけど意思が強いところも好き。
エスカ&ロジーはお仕事で調合や探索すら感じだったのが、アーシャは妹の手がかりを探すためにあちこちを旅しながら合間に調合の依頼もやる……っていう感じで、こちらのほうが私の好みだった。旅をするのが好き。あちこち好きにフラフラしたい。

選んだEDはキースさんと旅に出るやつだったけど、自分としてはすごくまとまってて未来につながるお話だったな、って印象だった。シリーズの1作目で続編に託してる部分もあるのかもだけど、別に2、3作目やらなくてもこれだけで満足できるつくりだなって思った。

黄昏の原因も、錬金術が栄えた時代から大崩壊が起きて世界は黄昏を迎えて、大文明の名残とともに人はまだ生きている……っていう設定にぜんぶ詰まってるし、直接的なきっかけがはっきり明言されるものでもないんじゃないかなって自分としては思うので、これで十分納得してる。一度世界の崩壊を引き起こした錬金術をこれからの世界でどう扱うのか、っていうテーマだけですごく面白かったな〜。

キースさんと世界の真理を探すために旅に出たアーシャは、すごく芯のある子なんだなって改めて感じた。自分の目的のためにはためらわない強さがある。錬金術は善意の産物だって信じ抜いてるアーシャがこの世界をこれからどう生きていくのか、想像がふくらむなあ。

ゆるやかに滅びへ向かいつつある世界が抱えた深みも見せながら、それでも人々が生きている様子を見せられるのとても好き。終末の時計の針が進みつつあっても人は地に足をつけ寝起きし物を食べて作って売って生活をしている……みたいな話のことが好きなんだ……。

 

○終のステラ

今年の9月で祝!発売1周年。去年の発売日にちゃんと豪華版買ったのに、プレイの歩みが遅すぎて今年の春クリアした。与えられたものが大きすぎて山ごもりしたくなった。

スマホアプリ版も出て、お願いだから多くの人に知ってほしくて所構わず宣伝しまくった。そしたら何人かやってくれた人いて嬉しかった。
現在PC版、Steam版、スマホ版でプレイできます。10時間くらいで読めるノベルゲームです。SF、終末世界、廃墟、アンドロイド、擬似家族などが好きなすべての人におすすめです。よろしくお願いします。(懲りずにダイマ

勢いで感想ペーパーも発行しました。Webに掲載したのはこちら↓

soraclair.hatenablog.com


ファイナルファンタジー14

とうとう3年目に突入したらしい14の旅。今年はついにフレンドさんのリクエストで小説まで書いた。→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20403593

今年かけてずっと漆黒のヴィランズやってた。来年はなんとかフィナーレしたいんですが、そうこうしてるうちに新章がやってくるらしく、一生「次のアップデートをお楽しみに!」が見られなさそうで戦々恐々としている。

1年間で書いた感想記事は6記事+1(暗黒騎士まとめ)だった。去年より少ないな!その代わり文字数がモリっと増えたような気がする。

soraclair.hatenablog.com

来年の私、がんばってフィナーレしてくれよな。

人類は衰退しました

なんとやっと最終巻まで読み終わった!全9巻、読み通すのに4年くらいかかった。長~~!

読了後、命の多様性の暴力にさらされて、しみじみと命について考えてしまった。ロミオ作品はいつも命の定義を広げる話をしてくれるなあと思う。人間だけがすぐれた思考能力と知性を持っているという思い込みを破ってくれる。
命は普遍的なもので、そこにある物体や見えない空気や電磁波も、万物に光のほうへ向かう力が存在する。万物が手を取りあって世界に満ちれば、想像もしないことだって起こせるかもしれない。

本や作品に接すると、これはフィクションだから、虚構の話だから、という現実の判断がしばしばよぎるけど、虚構と現実の断絶なんてほんとうはないのかもしれない、って気持ちにさせられる。もともと私は虚構と現実の区別をつかなくさせる作品のことが好きだけど、そんな境目を勝手に引くのはもったいないことなんじゃないか?って改めて思わされた。

「しょせんおとぎ話だから」なんてどんな作品にも二度と言えないなって思っちゃった。ゆるやかに衰退しつつある地球で、どんな魔法が使えるのか考えてみようってわくわくさせられた。いつかきっとおもしろおかしい世界にできるように。



○水彩

秋頃に突然透明水彩絵の具を購入し、水彩にハマり出してしまった。水彩紙5種類くらい買ってしまった。その他諸々道具なども。買った水彩紙を使い心地から擬人化して遊んでる。ウォーターフォードは先生。ランプライトはお姉ちゃん。セザンヌはママ。

水彩してると、自分の手際の悪さと不器用さに正面から向き合うことになり、たのし〜とつら……が同時に来て感情がメタメタになるときがある(??)。しかし、おおむね色混ぜるだけでたのしい〜色がにじんで広がっていくの見るだけでたのしい〜ってなってるので、いろんなもの描きたくなってる。絵を描くことの新しい楽しみを見つけられたかもしれない。

次は良いスキャナーがほしいな~とか思ってる。来年はもっといろいろ練習できたらいいね。


○創作

今年は年始ぶっ倒れたり急遽イベント参加を決めたり、イレギュラーなことがいろいろあったけど、おおむね楽しくがんばれた。イベントに出ることや、作ることの意味を改めて考えることになったな。
来年もなんか好きなものわ~いって作っていきたいです。

今年発行した本、関わった本

・Dear Cygnus(レイリタ漫画まとめ本、2023.2.12発行)
・Tu fui, ego eris(Rewrite短編集、2023.5.14発行)


Twitter

この話題なくしては語れない2023年。いろいろなものが変化を余儀なくされた。
この1年で自分に起きた変化は、別記事で長々書いたので詳しくはそちらに。

soraclair.hatenablog.com

来年はいよいよ本当にTwitterをメインで使うことはおそらくなくなるだろうけど、今まであった出会いや思い出も大切なものだったなと振り返りつつ。
来年もたぶん気ままにインターネット宇宙を泳いでいます。




おおむね、いろいろ充実した1年だったかなという気がする。失ったものもたくさんあるかもしれないけど、得たもののほうが多いかも。
もう少し体力があれば……と思う場面も多々あったので、やりたいことやるために鍛えねば……これ毎年思ってない?

年を経るごとに、何をしていいか自分でちゃんと選べる自由があることのありがたさを感じるようになってきた。今年はそういう自由のことをたくさん考えた。何を選び取り何を諦める。
そうやって選んできたものを、今年という箱に詰めてしみじみと眺めている時間が今ということで……箱を閉じるまで、どう思うかは分からないものだなーと思う。

来年もなんとか少しずつやりたいことをやって、なんとか生き延びていきたいです。
2024年がどうか穏やかで良い年でありますように。