Saint Bleu

Don't you ask yourself, ”Can this be?”

FF14と深淵に沈んで生き延びる #20

漆黒に入ってからこまめに記事を書きすぎてる気がする。でもこまめにまとめないと体がバクハツするので早めに排出します。デトックス。目指せ健康。
アム・アレーン解放~ユールモア突入あたりまで。
ツクヨミに行った日に書いた怪文書も最後に載せてます。巻末付録的な……(?)

前回はこちら

soraclair.hatenablog.com

 


○あなたのために

・ミンフィリアちゃん必死だ……痛々しいくらい……でも今は見守るしかない……
・アム・アレーンの西側はモルド族の小さい拠点と、鉱山で栄えてた街があったのか。東側がモルド族の商業拠点と旅立ちの宿しかないから、こっちにもちゃんと元気そうな人がたくさんいて安心した。

・敏腕まじない師って言われてけっこう嬉しそうなウリエンジェさんおもしろすぎる。
・ミンフィリアさんに会って言葉を交わしてから、サンクレッドの上にはもう何年の時間が過ぎたんだな……その間ずっと考えてたんだよな。
・あいつが自分が決めなきゃいけないから……いやサンクレッドの言ってることもわかるけどさ、ミンフィリアちゃんは「みんな」の役に立ちたいからそれを選ぼうとしてるんだ……サンクレッドが「本物のミンフィリア」に会いたい願いを叶えるのと一緒に……サンクレッドはずっと自分の向こうに「本物の彼女」を見てそれを望んでると思ってるから……。
・本当に尊重するなら、ちゃんと言ってあげないとだめなんじゃないか……ミンフィリアちゃんのためではなく、自分のための彼女への気持ちを……

・ロンゾ族とミステル族の尻尾が交わり作られた鉱山町……トゥワインはより合わせるの意の「twine」かな?
・ミンフィリアさんのお父さんがサンクレッドの恩師で、事故(これも何らかの陰謀の一部だったっけ……)で恩師が亡くなって、ミンフィリアさんと一緒に生きてきたんだね。
・ミンフィリアさんの生きた跡を、意志を拾う……サンクレッドはミンフィリアさんの人としての生が失われたことを悔やんでた。でもミンフィリアさんは望んで光の巫女になった。「彼女」を守っていろいろなことを教えてほしいって言ってた。ミンフィリアさん自身が望むことは何か、何を大事にしていたのか、そういうことをずっと考えてたのかな。
・足踏みしていたら削られていくのはあいつの未来だ……サンクレッド……自分が迷っていたらミンフィリアちゃんの歩む未来はだんだん短くなる。彼女には彼女の持った生があるのだから、自分の意思で未来を選んでほしいって、そう決めたんだよな。彼女の生はほかでもない彼女が決めなければいけないから……

・いなくなったひとは何を遺したのか、生き残ったひとはどうすればいいのか。酒に溺れるマグヌスさんは、昔のサンクレッドにも重なるところがあるんだよな。どうしたらいいかわからなかった頃の……
・まだ過去にしなくてもいい、取り戻せるのに、って言うミンフィリアちゃんに頭ポンするサンクレッド~~~~~~!!!!
・ウリエンジェさんに、サンクレッドの話聞いてきてよって頼まれた。アムアレーン編のウリエンジェさんマジでキューピッドみたいだな……。
・なんかもう新生のサンクレッドの様子が次々と思い出されて、なんとも言えない気持ちになっちゃうよ。ミンフィリアさんとの距離感がわからないから、何が嘘で何が目的で何が本当にしたかったことかわかんなくなったのかな。
・誰かを犠牲にしなければ生きてほしいという願いが叶わないときがあって、だから生きるに足る理由を、死すべき理由を見出そうとする……大切なあなたに歩んでほしい……ムーンブリダさんの理由もともにウリエンジェさんはきっとここにいるよね。
・ミンフィリアちゃんは自分が生きてるとサンクレッドが本物に会えない、自分はサンクレッドの願いを妨げてるだけで、力もなくて何の役にも立たない、自分じゃだめって思ってる。だから、ほかでもないあなたの存在が大切だって言ってあげないとさ……いけないんじゃないか……


○繋がる想い

・水晶公とエメトセルクさんの会話……なんか痺れる……アシエンが翻弄してきた人の歴史、人の執念によって導かれた代行者……
・エメトセルクさんはいろんなこと忘れないためにそんな眠ってるのかな。睡眠は記憶の保持にも有効だもんな……(?)
・水晶公って寝てないの?めっちゃ「おやすみ」言ってくれてたのにね……。
・ここ宿屋で見返してたら、クエストコンプリート差分があって何??って確かめたらたぶんクリタワ差分かな?クリタワ必須じゃなかった頃あったらしいし。クリスタルタワーを「目にすることになる天才たち」(未コンプ)「目にした天才たち」(コンプ)で差分あった。
・確か主人公が転移するとき、ガーランド社のロゴに似た模様の入った歯車が転移の鍵になってたよな。てことは、やっぱり水晶公は未来からクリスタルタワーを呼び出したのかな……?「天才たち」ってたぶんガーロンド社のみんなやノア調査団のこと指してるよね?「天才たちが生涯をかけて遺した閃き」ってさ……ということはさ……。


・いよいよトロッコでナバスアレンに……って思ったら、なんだその“““運命”””みたいなクエスト画像!!サンクレッドがギャルゲ主人公みたいになってる(知識の偏り)

・このトロッコの線路、ベスパーベイに、砂の家に向かうときの道と似てるなって……
・ミンフィリア過激派じいさん!あ~出てくるか~出てくるよな……
・このじいさん、マジで「ミンフィリア」のために戦ってたの……!?「ミンフィリア」が苦しまなくてもいい安寧をヴァヴスリーに求めてたってこと……
・私の命ぜんぶでありがとうって伝えたい……そんなことに命ぜんぶ使わなくていいんだよ……!でもそうやって自分で言えるようになったのはサンクレッドやみんなと過ごしてきた中で得ようとしたものがあったからだよね。
・妹と娘……ようやく家族だって言えるようになったんだね……サンクレッド……

・「小さなレディたちは家族が思うより強かだ」……調子戻ってきたじゃん……
・戦闘中の会話熱くてめちゃくちゃスクショした。あとでログを……(バトルめちゃむずかった)
・サンクレッドの技これなんなの?アシエンに体乗っ取られたことで境界を越える術を取り入れたってこと?
・オイオイ俺の命でとか軽く言うなーッ!!ミンフィリアちゃんのわがまま受け止めるって言うたやろ……!!!!
・「お前たちがついてるんだ、俺は負けないさ。そうだろ、ミンフィリア、アシリア……」サンクレッド!!!!!!“ふたり”の名前を……
・なんだこの壮大なBGM……サンクレッドも命ぜんぶで伝えようとしたの……
・「お兄さん」……その役割が自分なんだって、そういう愛で想えたらってようやく……
・え、ほんと、サンクレッド、マジで……生きて……

・ミンフィリアちゃん……みんなと一緒に行きたいってだけじゃなくて、その想いをみんなに繋げたいってことまで思うようになってたんだ……
・ミンフィリアさんの願いがここに届いたのは、みんなが、サンクレッドが教えてくれて、運んでくれて、わけてくれたからでもあって……
・サンクレッドはさ、信じてたんだよね。ミンフィリアちゃんが自分で選ぶことを……ミンフィリアちゃんが自分の意思で自分のこれからを選ばないといけないから、もしどんなことを選んでもミンフィリアちゃんが選んだことならサンクレッドはそれで受け入れるつもりで……。
・誰かが言ったからじゃなくて、わたしがそうしたいから、って言わなければいけないから、言ってほしいから、だからずっと何も言えなかったのかな。
・サンクレッドがミンフィリアさんにわけた愛情からミンフィリアちゃんに繋がって、そうしてもっと多くの人に繋がっていくのかな……。
・人としてのミンフィリアさんも、光の巫女としてのミンフィリアさんもここからミンフィリアちゃんに引き継がれるんだね。また会えて嬉しかったな。またね……。

・家族が帰ってきたんだからおかえり以外の言葉があるか……サンクレッドォ!!!!(もう叫ぶしかできない)
・妖精語でリーン、祝福の意……おめでとう、リーンちゃん……会えてうれしいよ……。
・誰かを尊重するってどういうことなんだろうってすごい考えてしまった。君の望むようにしてほしい、君が選ぶならそれでいい、君が選んだなら受けいれる、君の夢に恥じないように生きる……そういう覚悟のこと……。
・私はあなたの思うとおりにしたい、見捨てられたくない、本当はあなたと一緒にいたいけど、あなたのためになるのが私の生まれた意味なら……って思ってるところに、「誰でもない自分のために生きろ」って伝えるのは相当難しいことだなって思った。
・自分の思いと力をわけてあげたくて、たくさんわけてもらったものを大事にしたくて、だからこそ自由に歩いてほしいと願いたいから、「家族」か~……って思った。
・なんかちゃんと言葉で言えないデカ関係性概念を浴びすぎて考えて死んだ。ありがとう。


○貫くための理屈

・マリカの大井戸でサンクレッドとリーンちゃんが信頼しあってる二人の会話してて綺麗に死んだ(すぐ死ぬ)。ドォーヌ・メグのときと比べたらもう……
・光を吸収して……ってウワーッ!もうなんか溢れそうになってない?主人公苦しそう……
アリゼーちゃん、やったよ、テスリーン、の声が……ハルリクも空、見てたよ……旅立ちの宿からいずれ誰か歩き出せるようになるのかな……
・ラケティカ入ったときにはもうヤ・シュトラさんの目には罪喰いと変わらないくらいに見えてたってことは、相当やばいことになってるんだろうな。早めに手を打たないとまずいのでは……
・光そのものは取り除けないってことは、いずれそれをどこかに還元したり放出したりしなきゃいけないってことなのか……?
・ヤ・シュトラさんにさっさと寝なさいって言われたから慌てて寝ちゃって水晶公に会いにいくの忘れたな~って思ったら居住館に駆けつけてきた。

・本当にそうなるんだろうか……無事に帰れるとは思えないんだけど……水晶公のすごいなんかデカ矢印が気になるな……
・なんか謎回想入った……HEVENSWARD!?!?青い衣の男……ビックスに似てるけど……誰……
・ひんがしの国とか出てきてるし、明らかに原初世界の話してるよね。第八霊災後?
・「その名をしるべに」ってさ……グ・ラハ君じゃん……!!!!ちょっとさ……あの……あのさ……(情報量パニック)

・恒例の星見の間集合会議。コルシア島から光を払えばノルヴラントは存続する……本当に……そうなるのか……?
・誰かが頑張れば救われるというときに、その「誰か」になれる……エメトセルクさんも……?
・急に怒ったエメトセルクさんがプラネタリウム講義始めた。出会ってからそんな本気っぽいトーンで怒ってきたのはじめてじゃない?
・ウワ……人は古来完全だったって……そういうこと……?人が作り出した「神」が人を矮小な存在に分裂させ分断してしまったってこと?
・7回統合されたことで人は少しずつ完全に近づいてるってこと?原初世界の歴史から見た人間の進歩や発展っていうのは、世界の統合によって人間が全き存在に近づいたことによるものってこと?
・なるほどな……ヴァリス帝がギムリトの会談で、アシエンの統合で真なる人になることで帝国を最強にみたいなこと言ってたけど、かつて人がひとつの民だったっていうのはそういうことだったのか。そこでエメトセルクさんと利害共通するしかなかったんだ。
・エメトセルクさんは「ひとつの民だった」側だから、元に戻したいってこと……「なりそこない」ってさ、私たちのことそんな目で見てたのか……虫が手足ばたつかせてるみたいに見えるんだろうか。
・全き人になるのではなく、私たちが全き人から分かたれた存在であっただけ。限られた寿命で狭い視野で物事を見る矮小な生物になったということ。
・アシエン側から見たら今の人類は顕微鏡の中でうごめいてる微生物みたいなものなんだろうか。人は神にはなれないし完全にもなれないという主題を、かつて人は完全な神なる存在であったという順序から語り直すわけか~……
・エメトセルクさんに与するとしたら、今まで見てきたものすべてを否定することになるのでは?ひとときの痛みに耐えてでも……ってそういう問題じゃないんだよな。私たちが不完全なまま寄り集まってこれまで生きてきたこと、生きようとしていることをすべて否定する行いだから。ヴァリス帝にナナモ様が言ってたように。
・でも、不完全な人が起こす過ちのせいで失われたものも多くある。そうしたものを生まないようにって考えもできるのかもしれない。でもそれは、この世界で生きてる人でしかない目線でやることじゃない気がする。いろいろな力を持ってたとしても、どうしても不完全な人の枠内でしかものを考えることはできないし、超えることは慎重にならなければいけないんじゃないか。人が軽く神の視点に立とうとするのは怖いことだと思う。
・アシエン側が間違ってるとかそういう論理の戦いができる次元じゃないのかもな。私たち側の理屈を通すなら今私たちを守るという「なりそこない」の矮小な決断を押し通すしかないってこと。
・エメトセルクさんがやりたいことはすごい分かるけど、そんな視点で見られてるんだと思うとすっごいなんか嫌な気持ちになってしまうところもあり、でも眠りながら古い願いをずっと持ち続けてるんだと思うと気が狂いそうになる行いだろうなって思うけど、なんかすごい腹立つな……みたいな気持ちもあり……ウオ~~~~なんなんだコイツ~~~~(苛立ち)
・キャラクターに怒りを覚えることってほとんどないので、混乱してる。クッソ~~~~



○夢から覚めたら

・コルシア島ちゃんと来るの久しぶり……大罪喰いみたいなものってなんだ?ヴァヴスリーが侍らせてた罪喰いとついに合体した??
・あ~やっぱりメオル!!!!成分表示は大事だよ……依存性のある食物かつ罪喰いに関連するものなんじゃないかと思ってたけど、まさかそのまま肉とは……その日の食事もままならない人々にとったらお肉、美味しいよね……もらえたら喜ぶよね……

・Ⅸのソーンとゾーン美女化の二人、やっぱり戦うよね。僕らにとってはここが楽園なんだ……二人も壊れていく世界から目を背けて夢を見たかったのかな。戦闘の終盤でめっちゃ口悪くなったの、元はけっこう過酷なところにいたのかなって思わされた。ここで重用されたことに恩義もすごいありそうだな。なんかリウィアさんのこと思い出した。
・ランジート将軍、なんかかっこいい鎧着てるな……ヴァヴスリーに戦わずにすむ理想を見た……ミンフィリアたちにすごく思い入れあったみたいだし、彼女たちが戦わなくてもいいようにいつか終わる安寧を作ろうとしたのかな。
・サンクレッドがあれだけ命かけて張り合ったランジート将軍を主人公は一人で倒しちゃって、光(闇)の戦士、強……。

・ヴァヴスリー、メオル食べすぎて罪喰いになっちゃったよ……ヴァヴスリーが元々罪喰いだったっていうか、罪喰いを取り込むことで変異したって感じなのか?魅了の力って一種の超える力みたいなものなんだろうか……。
・でもヴァヴスリーが変異したなら、元々コルシア島のエーテルバランスを崩してた大罪喰いはどこへ……?
・メオルを食べると罪喰いに近づくってことは、光のエーテルを体内に取り込むことでバランスが崩れるってことで、すでに罪喰い4体ぶんの光が体内にある主人公のやばさを思う……。

・ユールモアで狂った人々にパウダーかけてまわる。くすり師の人、ハンカチ拾うために落ちかけてた従者と主、歌い手の金糸雀を探してる紳士……ヴァヴスリーが罪なき人を天に運んでくれるって言われてたのって、やっぱりそういうことだったんだな……。

・アルフィノ君の演説。操られてたところもあったけれど、ユールモアでの暮らしを選び、持たざる者を見下ろして蔑んだ自分自身の行いは紛れもない自分のもので。
・クリスタルブレイブの演説のこと思い出した。エオルゼアの救済のためになぜ皆は立ち上がれないのか、進めないのか、って一人で人々を導こうって必死になってたとき。あのときからアルフィノ君が持つ者と持たざる者、さまざまな場所で生きる人々について自分の目と足で知ろうとがんばってきたから、ユールモア市民の一部にも言葉が届いたんだなって思う。
・チャイ夫妻かわいい。トゥワインで言ってたユールモアに帰っちゃったダイダロス社の跡取りって伏線か~~!



ちょっといったん言葉にして記録しておこうと思ったけど、結果的にぜんぜん語彙が出てこなかった。プレイメモの語彙力のなさを編集しようとしてみたけどあんまりなんとかならなかった。
怖いな……って気持ちもあるけど、まあもうなるようになれ~~みたいな気持ちもあるので、がんばってちょっとずつ進めます。メインによる体調変動には気をつけたい!!ほんと。



○極ツクヨミ怪文書

ドロップしたスクリーン


(以下は、先日極ツクヨミに行って精神を削られた結果、その日の深夜に錬成してしまった怪文書です。)


初めてツクヨミ戦に行ったのは去年(2022年)の8月で、それから真のほうはルレなどで一度も当たることもなく、初見ぶりに極ツクヨミに行きました。半年越しのツクヨミ戦。無事、精神的ダメージを存分に浴びまくった。

毎回前半でドワッと精神的に削られての、後半で頭こんがらがる系ギミックで、ずっとわけわからんくなってました。突然行くってなってビビり倒してましたが一緒に行ってくれたみなさまありがとうございます。

 

◇短歌

彼岸花 闇の現に 咲き示す 人より堕ちて 悪しき神たれ』
後半フェーズで歌詠んでる……!って極数回目で気付いた。たぶん真にもあったよね……。極開放するときに、吉田P詩人が短歌の話してたのここと関連あったんだ……って気付いた。
義父母の幻影にも「お前たちを夜見の国へ導く悪しき神さ!」って言ってたけど、“悪”とか“夜”がヨツユさんにとっての核なんだよね。自分を自分たらしめる標、支柱、己の象徴……。“人より堕ちた”存在だと自分を定義しても、彼岸花は確かに夜闇に咲いて、確かにここに在ることを示している。

『半月の 月下に咲きし 白き華 影に呑まれて 夜見に散るなり』
吉田P詩人が極開放時に詠んでた短歌だけど、改めて、これはたまたま影に呑まれずに済んだ側の人間から見た歌だなと思った。そうした人間から見ると、彼女の生き様は哀れで悲しいものだと思える。半月の合間に咲いたのだから、明るいほうへと咲くこともできたかもしれないのに、月は陰って花は夜のうちに散ってしまった。その儚さを見て胸を痛める。
でも彼女は、そんな哀れな目で見てくる人間とも戦ってた。自分はここで咲くとすべてで主張してた。
だから、悲しむのも胸を痛めるのもきっと違う気がして、彼女のことを考えるたび、悲しみと痛みを抱えたままで考えるしかなくなる。

 

◇ゼノスとヨツユ

幻影フェーズの最後に出てくるのがゼノスって、すごくなんか……考えさせられるものがある。
ヨツユさんにとっては総督の座につけてくれた上司的な存在で、でもゼノスさんにとってはドマを痛めつける手段でしかなくて、「ちっぽけな怨念」とか言われてた。紅蓮半ばの、ゼノスさんに髪引っ張られてたシーンでは、ヨツユさんにとってこんな風に扱われることなんて慣れたものなんだろうなって感じめっちゃ出てた。
ゼノスの幻影に「あたしを裁きにきたってわけかい」って言ってたけど、ツクヨミ戦の時点では、ヨツユさんはドマを明け渡した咎で帝国で裁かれるはずの戦犯になってるから、ゼノスがその裁きの象徴ってことなのかもしれない。実際直接脅されてたわけだし。
でも、それ以上に、ゼノスさんには“圧倒的な力を持つ強者”のイメージを仮託されてるような気がする。凄まじい武力と権力を兼ね備えた、並ぶもののいない畏怖せざるを得ない脅威的な存在。幼く弱く力を持たなかった頃のヨツユさんにとっては、義父母はじめすべての人間がそう見えたかもしれないし、娶られた元夫や女郎屋の人々もそうだったかもしれない。

帝国から追われるのを守ってくれて、人として扱われる当たり前の時間をともに過ごしたゴウセツが、その幻影を止めるために現れるのがなんとも言えない。彼女が募らせた恨みの中に一輪咲いた花みたいに、夜闇に射した月光みたいに、二人で過ごした時間や感じた思いが確かにあったんだと思える。
でもそれはゼノスの幻影を跳ね除けてくれたけど、「もう遅いのさ」と彼女は彼岸花を咲かせる。ある意味、ゴウセツの幻影が彼女に最後の決意を与えたとも言えるのかもしれない。最後まで自分の思うように生きることに意味があるって思い切らせたのかもしれない。

 

◇痛みを力にかえて

やっっっっっっとさっき『月下彼岸花』の歌詞を見てきた。

jp.finalfantasyxiv.com


以下引用
“日本語パートは、ツクヨミとなった彼女の気持ち。
対する英語パートは、彼女を抑圧し、束縛する者たちの声を
厳めしい男性コーラスで表現し、
曲全体を通して、双方が掛け合いをする構成となっています。”


戦ってる……ずっと戦ってる……自分を虐げてきた者たちと……生きるために……生き延びるために……生きてるって言うために……。

幻影フェーズで恨みを力の糧にするヨツユさんを何度も見てて、これ……そういえば見たことある……って思ってしまった。何か見覚えがある……って。痛みを力に変えて生きて進むって、まるで暗黒騎士だ…………。
暗黒騎士クエストでは、喪失の先に歩き続けることの意味とその先を生き延びることの強さの話を何度もしてきてると思ってるんだけど、そういう強さをもってヨツユさんも生き続けてきたんじゃないかって。
傷つけられるってことは、何かを失うということでもあると思う。虐げられ貶められるたびに自分の大事なものを一つ一つ失くしていったのかもしれない。そうした数々の失われたもの、痛みをともなう喪失を、彼女はずっと己の内に溜めて忘れずにいた。だからその痛みのぶんだけ恨みを募らせて、どれだけ痛んだか思い知らせようとした。
もっとも辛いときにこそ別れた者を思い出せ、と暗黒騎士65クエストでオンパーニュさんは言ったけど、ヨツユさんも自分の数々のかけがえのない痛みを繰り返し思い出しながら生きてきたんだろうな。彼女もまた紅蓮の解放者であった、って言葉がまたのしかかる気付きだった。



自分の痛みと戦い、生きるため、自分を解放するために、他者を傷つけたのが彼女の罪なのだけど、ほかにどんな生き方ができたのか、どうすれば違う道があったのか、考えるたびこの場所に行き着くしかないんじゃないかと思ってしまう。生きなければ償いができないと思うのはゴウセツと同意見なんだけど、ヨツユさんに罪が生まれた時点で必ず月下彼岸花に辿り着いてしまうのは避けられないのかもしれない、って思えてきてしまった。

ツクヨミ初見時点では、こんな風になるくらいだったらゴウセツと一緒にドマ城の下に埋もれてしまってほしかった、って思ってたけど、そうならなくてよかった。ゴウセツと一緒に生き延びてくれてよかった。ゴウセツのおかげで、ヨツユさんは最後まで生き抜くことができたのかもしれない。ってここにきてやっとそう思ってしまった。感謝と後悔とやりきれない気持ちで辛い。
でも、彼女は満たされて生ききってしまったから、罪を償うことはできなかった。それは生き残った者が背負うべき痛みなんだと思い続けてる。彼女が憎んだ汚く醜い世界でまだ生きているから。