Saint Bleu

Don't you ask yourself, ”Can this be?”

Rewrite第7話「失われた場所」感想・考察

※この記事はTVアニメRewriteの感想記事です。すでに放送されたアニメ本編のネタバレおよび原作ゲームのネタバレを多分に含んでおります。





新PV見たのですが、7話までのまとめって感じでしたねっていうのは置いておいて、8話のタイトルで!?!?ってなったのは自分だけじゃないはず……いったい何が起こるというんだ……。
今回は感想と考察まとめて書きました。いろんなことが起きすぎて分けられなかった。


めちゃめちゃいろんなことが起きた回だった。原作でも共通ルートの終わりとなる大事件ですしね。
開幕オカ研解散宣言。前回井上さんの行方不明発覚からこれは唐突に感じなくもない。なぜかコタさんに責任が被せられる流れ。電話されたときにコタさんが止めていれば、っていうくだりはアニメではなかったですね。コタさんとオカ研に責任を被せられた理不尽がより強調されている感じ。コタさんのアミーゴ演説は熱かった。静流の言う通り確かにけっこうホットだという目線になる。原作だとコタさんの寂しさとやり切れなさがすごくて胸が痛かったのだけど、アニメではみんなわりと優しくてオカ研の存続に少しは協力的な姿勢を見せているので、まだコタさんが救われてる印象。一人相撲という感じが薄れてる。これはガーディアン側と仲良くなってたことも関係しているのかな?
足跡を追うガーディアン勢に納得するコタさん。原作では知らないので静流とルチアの鋭さに疑問を抱く場面です。ここをわかってることでだいぶオカ研内の不信感みたいなものがなくなってる気がする。
女の子達とはぐれて森をさまようコタさん。はぐれたのは確かコタさんが異空間に迷いこんだからだったっけな。アニメではそのような描写は特に見られず。コタさんを狙ってきた犬はちゃんと統率をとって動いてるみたいですね。リーダー格がやられると小さいのは引っ込んでいったし。このへんは使ってるほうの命令かな。そしてオーロラブレード登場。ブレードっていうより鉤爪みたいだった。強そうなのに脆そうな感じがとてもする。
シズルチアと魔物。こんな大っぴらに魔物展開してたらガーディアンも誰か動いてそうな。コタさんは静流に傷を治してもらってたけど、原作ではオーロラの力で自然治癒してたような。ここもガーディアン勢と関わる改変ですね。バトルシーンはくるくる動いてて良かったな。ルチアは剣士で静流は忍者っていう動きだと思った。
ちはやんの丸太アタック。ちはやの怪力はギャグと伏線の合間にうまく収まっている感じが良い。非日常側の能力であっても微笑ましいという印象を持てる。シズルチアの後にまとめて見ると小鳥ちはや会長の大人しさというか静、っていう印象が際立つような(表立たない、という意味で)。
リーフドラゴンはほんと禍々しい。姿を現わすところにもうちょっと間が欲しかったかな。しかし原作より血を吸うときの生々しさとか動きの恐ろしさが伝わって痛々しいシーンになってましたね。あのへんはあんまり繰り返し見たくない。小鳥ちゃんはコタさんが攻撃されたことに怯えてた様子があったけど、ちはや会長は攻撃の大元が分かってるからあんな反応になったのかな。朱音さんとちはや何か意思疎通してたけど、リーフドラゴン操ってる魔物使い止めにいこうとしたのだろうか……。
篝ちゃん登場。原作と違って、まるでコタさんをかばうように現れて、リーフドラゴンを倒してくれた。これは第6のルートって感じがする。コタさんのブレードに興味があったからとった行動だと考えられるけども。まああんな魔物に襲われた後ならあんな反応にもなるよね……「ダメだよっ!」斬りかかろうとしたコタさんを直前で止めた小鳥ちゃん……必死だっただろうな……あと少し遅れてたら危なかった。二の舞になってたところだ。不思議そうな顔をして小鳥ちゃんの言うことを聞く篝は、やっぱりお互いのことを認識してるんだな。少なくとも小鳥ちゃんはずっと見えてたんだろう。昔コタさんを攻撃したのが篝って分かってたのだと考えると、小鳥ちゃんの「あっちに行っちゃえ!」がとてつもなく悲痛だ……。
肩を組みながら歩くコタさんと小鳥ちゃん。これは小鳥ルート終盤を思い出して涙腺が……。「井上さん、見つかるよ。そしたらまた、オカ研やろ?」ここの小鳥ちゃんの表情と声が……この状況でコタさんを励ましてあげるのはすごい。コタさんがなぜオカ研にこだわったのか、大切にしていたのか、分かっていたのは小鳥ちゃんだけなんだな……。
対立するガイア勢とガーディアン勢。しかしやはり原作より若干空気が緩やかに思える。まだみんなの中にオカ研という居場所に対する未練や情がとても残っているような気がする。やっぱり6話と同じで朱音さんとルチアの対立構図になるのか。ちはやはあわあわしてるし静流は終始冷静だから残りの二人の攻撃性(?)が目立つなあ。
ここで咲夜も登場。確かにアニメだとここで出しておかないといけない気がする。超振動の剣を腕で受けるという人外ぶりを見せてくる。女の子二人の前に颯爽と現れる図といい、咲夜は本当にナイトという立ち回りだ。しかしちはやと朱音さん両手に花状態はさすがにびっくりした。うらやまけしからん。
そして倒れるコタさん。駆け寄るシズルチアに対して、立ちつくす小鳥ちゃんが印象的。誰よりもコタさんのことをわかっているのに、なにもできない、というような。「もう、終わるんだ……」というのは、オカ研の日々か、コタさんとの日常か、それとも……。
翌日の学校には、コタさん以外オカ研メンバーの姿は誰もない。いつも通り登校してくる吉野のとてつもない安心感。なにも言わず気にかける様子が彼らしい。
咲夜の「余計なことに深入りするな」という忠告は何を避けてほしかったんだろうか。原作ではもうちょっと前段階でなされてた忠告だと思うんだけど、魔物と会っても関わるなとかそういうことなんだろうか……しかしコタさんにはどうしようもなかったような。咲夜の忠告を無視したからこんなことに……というのはちょっと納得しがたい流れである。
なんてことのない大切な日常は壊れやすい、だからこそコタさんはオカ研を居場所にしようとしたのに、なす術もなく終わってしまった。ヒロイン達が全員いなくなった後のEDは効くなあ……ほんの数分前まで出てきてたのに、会いたかったよー!っていう気分になる。

本当に怒涛の回でしたね。感想書きながら数回見直してたけれども、あまり繰り返し見たくない回だ……。来週からはいよいよオリジナルルートということで、今まで積み重ねてきた原作との差異がどう作用するのか、何が起きても受け入れる覚悟で見ようと思います……ちょっと怖い。
ここまで読んでくださってありがとうございました。

イチオシ場面

  • 小鳥ちゃんの「帰ろ?みんなと一緒に、ね?」声の震えかたが本当にすごいし、中の人の本領発揮の片鱗、という感じ。
  • コタさんがガーディアンじゃないと知って安心するちはや。ちはやは友達作りたかったしオカ研にも愛着を見せてたようなところがあるけど、流れには抗えない理由がある、と感じさせるシーン。
第6のルートでさらに小鳥ちゃんの見せ場ありますように……(推し推し)